東天狗岳 2016年2月13日~14日

【コースタイム】
1日目:渋ノ湯(10:35)-黒百合ヒュッテ(13:20)
2日目:黒百合ヒュッテ(7:20)-東天狗岳(8:35)-黒百合ヒュッテ(9:10)-渋ノ湯(11:15)

【メンバー】
YS,YK,MS,OI

【2月13日】曇
アイゼンを装着し,渋ノ湯の登山口を出発した。
夏道がはっきり見えるほど雪は少ない。2時間程度で黒百合ヒュッテに到着。
到着後はヒュッテ近くの斜面でYSさんからピッケルの扱い方について講習を受けた。
宿泊は黒百合ヒュッテにて。小屋泊は初めてだったが,食事が予想以上に豪華で驚いた。
夕食にはハンバーグが出て,ご飯と味噌汁はおかわりできた。
また小屋内は薪ストーブで暖かく,布団から足を出して寝るほど快適だった。

【2月14日】雨
まさかの雨天であったが黒百合ヒュッテから中山峠を経て東天狗岳を目指した。
前日からの高気温で雪が緩んでおり,アイゼンは使用せずに歩いた。
中山峠の稜線でザックカバーが飛ばされるほどの強風にあい,
YKさんはヒュッテへ撤退。3名はほぼ夏山と同じコースタイムで東天狗岳を登頂した。
当初は西天狗岳までを計画していたが強風のため断念。
黒百合ヒュッテに戻ってYKさんと合流したが,
予想を遙かに超える心配をされていたようでとても驚いた。
下山は雪解けにより生じた水溜まりに注意して歩くことになった。
意外にも高度が下がった渋ノ湯直前の下りでは雪が凍結しており,
安全のためアイゼンを使用した。
2日間ほぼ予定通りに行動できた。

 

 本山行はアイゼンとピッケルを使用したいという私の希望から計画からスタートしました。2月も中旬となりようやく実現しましたが,登山は自然が相手であるため,すべてが思い通りにいくことの方が稀とあらためて感じました。
 今冬はどこへ行っても雪が少なく,北八ヶ岳も同様でしたが,本山行で最も大きな問題は気温でした。2月13~14日の2日間とも非常に暑く,14日は春一番が吹いたようです。-22℃まで下がると聞いていたため,防寒装備大量に背負って登りましたが13日にヒュッテの屋外にあった温度計は2℃を示していました。14日は雨が降り,雪道の足跡に水溜まりができ,13日まで凍っていた川は水が流れていました。
 しかしながら本山行では初めて突風が吹く山を歩く経験ができたことを嬉しく思っております。小説にあるようなシーンを体験していると感じ,気分が高揚しました。今まで経験のない風であり,リーダーのYSさんがいなければ自信を持って歩けませんでした。
 本格的な厳冬期の山は来シーズンまでお預けのようですが,今回の経験を糧に次の登山に挑戦していきたいと考えております。