2021年2月7日 冬季限定大明神山

メンバー Y本さん、S 他2名(Mさん、Tさん)

タイムスケジュール 6:50祖山登山口 10:00大明神山 12:00祖山登山口

冬季限定の大明神山(南砺市)へ行ってきました。恐らく誰も入山していない、ラッセル必至の山域だが、それゆえに誰も体験していないという楽しみがあり、不安と期待が交錯します。

登山口は祖山ダム近くで、民家があるので道路はストレス無しで、交通アクセスはとても良い。道路除雪終了地点に、駐車スペースあり停めさせてもらう。予想通り、他車はないが、ストック忘れ物を雪に刺してあり、誰か入山していた形跡かなと想像しながら、すぐ近くの樹林帯へとりつく。

Mさんスノーシュー、他3名かんじきで、いきなりの急登へ。前日の山行でそれなりに疲労感ある状態で、朝イチに身体がビックリして、はあはあ、ぜいぜいと呼吸乱しながらも、少しずつ目も覚めてくる。雪状況は、最初中途半端で、腐った雪が乗っかってる程度だったが、急登では湿気たっぷり含んでいるが一定の積雪があり、無いよりある方が助かる。全体通して振り返ると、この急登が核心かも💦

標高300m→800m、約500mの急登終えると、緩やかな勾配。積雪はしっかりとあるが、沈み込みは大きくなく比較的歩きやすい。スノーシューMさんが先頭で、しっかりトレースつけてくれているので、急登後もなんとか足を進めることができる。

今日の天気予報は、9時位までは悪天候にならないが、午後から低気圧により雷伴う急な天候変化ありというもの。800m位から周辺の山々も朝日の陽射しの下、なかなかの眺望で写真撮影が忙しい。先日登頂した大滝山はどこ?って気になりながら大明神山と稜線がよく見える。この頃が一日の中で、最良のひとときになろうとは…..。

850m位から大明神山ピークに向けて、再度150m急登。朝から遠雷は聞こえたが、にわかに雲ゆきが怪しくなり、雷鳴も少しずつ近くなる。白木峰方面の展望がある、開けた場所で撮影もしていた時、ワカン・ベルトが緩いなあと確認してみると、左足のベルト1本切れてる!!応急手当していると、近くで雷がバリバリ⚡⚡同時に、気温が急激に下がり、強いとは言えないが風雪状態に急変。雷鳴は続く中、いつも対処用ナイロンベルトをザックに入れているのに、昨日山行のザックから移し漏れの大失態。先行の2人には笛と大声で何とか状況伝わり、ゴムベルトでとりあえず代替えし、止まっていると寒いであろうメンバーのもとへ急ぐ。

その後、大明神山頂上(1001m)で合流。Mさんがしっかりしたベルト数本手持ちあり、応急処置完了(感謝)。できれば、1007mのピークまで往復したいと考えていたが、そこでも雷鳴は続いており、天候問題と筆者のワカン耐久問題で、今回は見送り。皆さんごめんなさい。

周回ルートで下山に向かっていると、今度はストックが抜けるトラブル!!!ワカンは何とかくっついているが、斜めになり雪の上に上手く乗らない。途中から降雪が雨に変わり、雪質も緩くなり踏み抜き地獄へ。ワカンも効かない⇒踏み抜いて倒れる⇒埋まったストックの先を探す⇒ワカンが更にグラグラ、という悪循環で後方より時間かけて下りる。

そして、祖山集落が見えたときは、正直ほっとしました。終わってみると4時間余りの山行でしたが、長く感じた1日。一人相撲で、3名にはご迷惑かけました。山行を丁寧にレポートすべきなのに、こんな内容になってしましました。大明神山の良さは、リベンジ機会にやります!

冬山は何が起こるかわからない、という教訓が身に染みた大明神山。山雷も自身初めての体験で、やっぱり怖い。装備トラブルも起こる事を想定してのリスク対応、あらためてよくわかりました。後ほど確認したのですが、ワカンベルト切れは、販売元でもあまりないという事でしたが、事実起こったので興味示していました。

山自体は歩きやすくて、眺望もよく素敵な山でした。今回は反省のレポートという内容で、ご覧いただいた皆さんも安全登山に向けて今一度気を引き締めていただければ、筆者として望外の喜びです。

今回のルート

道路行き止まりに、丁度良いスペースあり

ここから取りつきます

大きな段差でのヒトコマ

いきなりの急登

いきなりの急登、上から撮影

急登終えた辺りの樹林帯

朝は青空

雪の状態

一服

展望の良い稜線歩き

大明神山

大明神山からの尾根

見晴らしの良い場所から白木峰方向。この直後、いろんな事が起こる!

天候急変雪模様へ。大明神山で先行の二人と合流

 

ここでの儀式

頂上にピンクテープを取付

大明神山の「大」ポーズ

天候とワカン状況より、速やかに下山判断

下山へ

途中、木を掴みながら💦

祖山ダム見えてくる

下山終了間際(少し雪崩箇所あり)