8月27日
室堂~剣御前~剣沢まではたくさんの人・人・人と賑やかだったが、剣沢を下り始めると殆んど人がいなくなる。
水平道が通行止めで、通過出来ないので奥地まで行く人が居ないのでしょうか。
仙人池ヒユッテ前の池に映る裏剣、こんな素晴らしい景色なのにカメラマン1人と私だけでした。
池の平小屋も2人だけ、今夏雨ばかりだったので仕方ないのかも知れませんが寂しいですね。
8月28日
2日目、朝5時スタート、誰もいない静かな朝です。旧鉱山道から小窓の雪渓に乗りコルに突き上げ稜線に出る。
前半は急な草つき等だが道は分かりやすい。小窓王の手前に2箇所の雪渓トラバースがある。
急斜面のトラバースは怖く、私にとっての核心です。
1箇所目は雪が少なく高巻き出来たが、2箇所目の雪渓、距離は短いが数日前に事故があった所です。
アイゼンピッケルを使用し慎重に通過する。
小窓王あたりから後半でしょうか、岩稜歩きとなっていく。
ガリーを登りつめ池ノ谷乗越に上がるといきなり人が現れる。
突然だったのでお互いにビックリしたが、知り合いだったので更に驚き、山の世界は狭いですね。
その方は長次郎をつめて来たのでした。
乗越から1つ登った所(池ノ谷の頭?)からの景色が良く、振り返ると赤谷もっと先からの稜線、八ツ峰、向かいに後立、これから先の長次郎、そして本峰までもが見え素晴らしい場所です。
長次郎の頭あたりが何時も迷う所、今回こそ岩を回り込んで降りようと思ったが途中のバンドのトラバース、傾斜や浮石が嫌らしいので、やはり少し戻り頭に向かって右上し懸垂をする。前回と同じコースになってしまった・・・
知り合いは上手く回り込めたようだが、後で聞くとやはり厳しかったと言っていました。
その後も急な岩場を登り剱岳山頂に到着、ホッと一安心する。
あとは別山尾根をのんびり降りるのでした。