2016年12月30日 唐松岳を目指して

メンバー:Yさん、I

コース:9:20八方池山荘~10:30第2ケルン~八方池~11:30下樺尾根上部付近~12:50八方池山荘~13:30アルペンクワッド降り口

家族の反対がありテント泊が難しかったため、日帰りで唐松岳を目指すことになりました。私は夏の八方池までしか行ったことがなく、登頂は難しいけど少しでも近づけたらいいなあということで計画しました。本当は3人で行く予定でしたが、Nさんが風邪のため行けなくなりYさんと2人で目指しました。

白馬の八方尾根スキー場のゴンドラ、リフト2本を乗り継いでようやく登山開始です。

予報より早い段階で太陽は見えていましたが、予想以上に風が強い。もくもくと沸き立つ雲が周囲を取り囲み、その上は動きの速い雲と太陽、そして圧倒的な風でした。アイゼン装着時に油断して手袋を飛ばされ、予備の手袋を装着。少し前を歩く人の手袋も飛んできてYさんが上手にキャッチ。Yさんの眉毛は風が来る右側だけ真っ白に。途中で降りてくるパーティーがいて前日にテント泊をして出発したとのことですが、稜線の風が強すぎるため引き返してきていました。

いくつかのケルンを過ぎ、少し登ったところでテントを張っているところがありました。少し風もよけれたので休憩をしながら写真を撮ろうとしたら、気温が低すぎたのか携帯がダウン。残念です。この風を動画に撮りたかったのに。

もう少し先に進めそうでしたが、帰りも時間がかかるかもしれないということで早めの下山開始。さらに風が強く感じ、Yさんも時折ふらつき、私は何度もよろけたり動けなくなったりしてYさんに支えてもらいながら歩くこともありました。降りるごとに風は少しずつ弱くなりましたが、時折強い風が吹いておりなかなか安心できない状態でした。ケルンを見つけると風をよけて呼吸を整える。これを繰り返しながらゲレンデに着いた頃は「人間の世界に帰ってきた」と思いました。

歩いた時間は本当に短く、山行と言えないくらいのものかもしれませんが、たくさんのことを勉強させていただきました。あの風の中で自分が全然歩けなかったことが悔しかったですが、風を実際に体験できてよかったです。ありがとうございました。

5月にフウロに入会してから、いろんな山に行く機会を頂きましたが、山をもっと知りたくなりました。

どうぞ来年もよろしくお願い致します。