2021年3月27日 冒険と絶景の大熊山

メンバー 山友:Rさん・Aさん、S

スケジュール 3月27日(土)7:25路上駐車より発 13:00大熊山 17:15駐車場戻

昨日の初雪山山行翌日ということで、ロングは避けて、ハードではない眺望の良い山域というイメージで、富山の山友さんより提示があった大熊山へ行ってきました。

昨日の疲労もあり、遅めの7:30登山開始。今回の計画は、夏道一般ルートである東尾根ピストン。北尾根ルートはヤブ漕ぎがありそう、コット谷ルートはよくわからないなあと、ネットにレポがあがっておらず、安全策をとったつもりだったけど…。

林道を経て、夏道よりいきなりの超急登!既にアイゼン装着しており、ちょっと藪っぽい、足が置きにくい所が続く。その後、雪とのミックスとなり、夏道との往復を繰り返す。雪はグダグダで腐っており、ルート上のあちこちにある大木回りは踏み抜くと、深く落ち込み、アイゼン装着しているので危険も感じる。左側は切れ落ちており、滑落するとレスキューのレベル。夏道から積雪ゾーンへは、ピッケル刺して+アイゼン蹴り込みステップ作って這い上がる💦根っこに慎重に足を置き、枝間の小さい隙間しかルートが無い所など、乗り越え課題は枚挙にいとまがない、アドベンチャーの連続。

しこたま汗をかき、「しんどすぎ」って現地点を見ると、全然前に進んでない。こんな山イメージではなかったよねと、提示者へ愚痴をこぼしながら、引き返すのも面倒なため、前に進んでいく。ここらで頭を切り替え、もうコースは変えられないので、どうぞ何でも出てきてくださいのお化け屋敷楽しむ、心構えへチェンジ。

元気の源は、昨日とうってかわった好天。ずっと剱岳が見えており、ピーク行った時の眺望を楽しみにガンバル。標高1200mまでは、超がつく、その後も1628mまでの急登。積雪ゾーンは歩きやすく体力要するだけなので、気楽に感じる。大熊山頂上付近が見えてきたら、登山あるあるで元気回復、そして登頂!

このためにがんばって登った!!と言える程の素晴らしい眺望。毛勝三山、窓部分に白馬岳、剱岳、剱御前、大日岳、早乙女岳が一望できる。他にも先日登った土倉山、大辻山などなど。更には、富山湾、富山平野も。ここは、今まで行った中でも指折りの絶景スポット。気温はあったかく、風もなしでゆっくりとまったりしたかったけど、スタート時刻を遅らせたツケで、ランチを食べて早々に下山へ。言葉にならない程残念。

ピークに2本のトレースがあったため、みんなピストンはしたくないとの思いから、コット谷ルートへ。急下りだけど、適度に雪緩んでいて歩きやすい。コット谷は、富山県ではブランドルートと教えてもらいながら、大きなカールの様な素敵な雰囲気を楽しむ。

この日の核心はここから。大きな沢が走っており、都度遮られたり、堰堤があったりする。2か所の渡渉を終えると、行き止まりに。5m位の高さの石垣を降りるしかなさそう。ここはロープだよねっていう課題の所だが、Rさんはさっさとスルスルと降りて行った。高所恐怖症の筆者は、びびりながら着地。その後も、枝掴んでの雪崩れた所下りや多数の踏み抜き地雷等アトラクション盛りだくさん。

終わってみると、10時間弱の大変刺激的な山行でした。稜線の延長線には早乙女岳~大日岳があり、おいでおいでと誘っている感じが。もう少し前の積雪多い時期だったら、更にいろんなルートを楽しめる可能性もあり、情報収集したいなあって感じました。大熊山からの絶景は、苦労しても登る価値がある素晴らしいものです。

時間が経過すると、つらかったことも全部忘れてしまう山の魅力、奥が深いですね。大熊山、リピート確実。3人で保有能力の長所出し合って、課題クリアできた!ありがとうRさん、Aさん。三人寄らば文殊の知恵でした。

S

今回のルート

馬場島方面、行き止まりよりスタート。いきなり剱岳

 

ここからの剱岳

デブリだらけ

デブリ跡、意外と歩きやすい

超急登、ロープもある

急登+ちょい藪

流れでアイゼンとピッケルで、夏道登り

続いてミックス

積雪エリア、こちらが歩きやすい

写真で見ても急登

気を付けていても、踏み抜く

ここを登れば、少し緩やかに

疲れたあ💦こんなはずではなかった

積雪たっぷりエリアへ、すごく楽

途中のアニマルではなく、バードトレース⇒このトレース通りに歩く(笑)

大熊山ピークもう少し

着いたあ

左剱岳、右剱御前

剱岳ズーム

毛勝三山

窓から白馬岳

大日岳、早乙女岳

しばしのマッタリ

コット谷

コット谷2

コット谷3 あちこち雪崩てる

1回目の渡渉

2回目の渡渉。靴ラインぎりぎりの水量

渡渉直後の石垣降り。安全にはロープが正解

大きな沢と堰堤