20250320~0323熊野古道

20205 3/20、11:40金沢–和歌山県田辺市道分け石から歩き–潮見峠–17:50滝尻(22.3㎞)

3/21 8:30滝尻–15:00近露(13.5㎞)、

3/22、7:00近露–15:05熊野本宮大社16:10–大日越え–17:10湯の峰温泉(28.8km)

3/23 8:29湯の峰温泉–バス–田辺市道分け石そばの駐車場(タイムズ紀伊田辺:3日間分駐車料金1650円!)–金沢

今年6月初旬からスペイン巡礼の道(カミーノ・デ・サンチアーゴ);フランス人の道約800kmを歩くにあたり熊野古道中辺路(なかへち)を田辺市街地から熊野本宮大社を歩きました。2つの「巡礼路」は世界遺産であり、また両者は連携していて、両方の巡礼を完了し認定されると、(デュアルピルグリム、2つの道を歩いた巡礼者として)特別な証明書が発行されます(それぞれの巡礼達成条件が有ります)。正直なところ、それが大きなモチベイションの一つです。

スタンプラリーのように各ポイントにスタンプが置いてあり押して行くのですが、熊野古道とスペインのカミーノの共通のスタンプ台帳(共通巡礼手帳)が有り、今回それを使用しました。熊野のスタンプを押す側…裏返すとカミーノのスタンプ台帳、になっています。

3/20 今回、旧友の山仲間k君と行きました。巡礼達成の条件としては滝尻から熊野本宮大社まで歩けばよかったのですが、この生真面目なk君の方針に従い中辺路の起点である道分け石(大辺路と中辺路を分ける目印の石)からのスタート。観光センターでもらったガイドマップ(完璧で素晴らしい資料!)をもとに100%忠実にルートをたどる(もし私だけならショートカットしていたはず(笑))。

天気は最高なので途中なんの変哲もない公園で弁当を食べても幸せ。潮見峠越えのルートで約6時間かけて滝尻の民宿「古道の杜あんちゃん」に到着。前から興味があったので皆地笠を購入。笠を作る職人さんがいなくなって来ているらしい。

3/21 8;30滝尻の宿を笠をかぶってスタート。滝尻王子社は熊野聖域の入り口であり大抵の人はここから歩き始めるのだろう。いよいよ古道らしい道も、歩く人も増えてくる。7~8割が海外の人の印象である。小さな国際交流を楽しむ。この日は累積標高差1000mを越えるものの距離は13km強で宿に15:20着。ひと風呂浴びて天気も良いし…近くのゲストハウスでビアガーデンを開いているらしい!行かない理由がない!緑の芝生に白いテーブル、先客の外人さんカップルに軽く挨拶して、生ビールで乾杯。まばゆい日差しの中、若い女性スタッフが話につきあってくれる。別の韓国女性のスタッフはスペイン巡礼路を歩いてきたとの事で色々話を聞く。至福の時、だけど宿に戻って食事の時間だ。老舗の民宿「月の家}は年配のご夫婦で経営…お母さんは78歳、お父さんが料理担当だけど、遊び心満載。中身が茶色い天ぷらを食べてみるとふんわり甘い…まるでお菓子!?あとで聞くとそれは「豆乳かすてら」の天ぷらだった。(味は美味しかった。)色々挑戦しているらしい。支払いの時2人分のビールと日本酒代をなぜかサービスしてくれた。そんなんで経営大丈夫?と心配になった。

3/22朝出発のときご夫婦で玄関前まで出て手を振って見送ってくれた。先方にすれば当たり前な事かもしれないが嬉しくて心に沁みる。

熊野本宮大社まで22㎞、15時に着いたので一服して大日越えの湯の峰温泉を目指す。登って下って約1時間、本日の宿、温泉宿に到着。早々にひと風呂浴びて汗を流す。この後ビールも待っている。これぞ極楽!