2017.9.2 剱岳~早月尾根から

メンバー:Kさん、一般Sさん、I

コースタイム:3:30馬場島~7:50早月小屋~11:50剱岳12:30~16:00早月小屋~19:50馬場島

足首の調子もまあまあ何とか、早月をぜひとも歩きたいと思っていたところ、Kさん、友人のSさんもちょうど日にちが合って三人で行くことになりました。思い返せば去年フウロに入ってから、色んな角度から何度も早月尾根を眺めてきました。それまでは早月尾根の存在も知らなかった私ですが、いつしか、歩きたい道ベスト3にランクインしていました。

そんな理由で、登りは「試練と憧れ」ではなく、「憧れ」のみがずっと頭を占めウキウキしていました。最初は少し小雨がちらつくこともあったものの標高が上がるごとにガスも晴れ、気づけば雲海が足元に!2400M超えたところで岩山みたいなところがありそこでヘルメット装着。2800Mの標識ではガスが上がってきたためか雷鳥を発見!4羽の親子です。子供もちょっと丸々してる…。雷鳥親子に元気をもらってさらに進みます。岩はどんどん大きくなり、足元の雲海を眺め、岩や鎖にヒヤヒヤ、ドキドキしながら歩きました。

ついに山頂です。感情が吹き飛んでいて、「ここ、どこ?」そんな感じです。風もそれほどなく、雲海の上の岩山のてっぺん。歩き始めから色んな方が「一緒に頑張りましょう」と声をかけてくださり、山頂に着いた頃には、もう出会った人は皆仲間のような温かい気持ちで一杯でした。

そして、私にとって問題の下山です。登りもヒヤヒヤしましたが、下りはもっとヒヤヒヤです。ゆっくり、慎重に足を置き一歩ずつ進みます。途中で多分登りで逢った親子じゃないかと思われる雷鳥ファミリーと再会しました。全く警戒心のない様子に、こんな状態で野生って、大丈夫…?

下山開始少ししてから降り始めた小雨の影響で岩も木の根も滑りやすくなっています。小屋まで来たときには大分疲れきっており、暖かい飲み物と休憩で仕切り直しです。その後は雲の向こうの夕日に心和まされ、ひたすらせっせと歩きました。さすがに長い下山路。疲労で気力もダウンしてきているところはKさんが楽しくフォローして下さり、安全第一、確実に歩くように気をつけて進みました。結局、合計16時間以上の山行となり、いろいろ反省もありますが、最後まで三人一緒に歩き通せたことを嬉しく思います。

本当にありがとうございました。