2016年12月19日 西穂高岳独標

雪の時期の西穂独標・・・。初めてのアイゼン、ピッケル。迷惑をかけてしまうのでは、とかなり不安もありましたが、降りられないときのための胸ハーネスや懸垂の手順を事前にSさんに教えて頂いて少し心強く当日を迎えることができました。

Kさんも参加することになって、雲一つないぴかぴかのお天気の中、ロープウェイを降りて3人でスタート。週末に人がたくさん歩いていたのでしっかりトレースもできていました。前日、取立山でワカンの練習を少ししましたが今回は使うことはありませんでした。白山もきれいに見えていて周りの山々を眺めながら歩きました。

西穂山荘でアイゼンを装着しました。アイゼンの爪の存在をすっかり忘れていた私。記念すべき最初の一歩は、おにぎりを食べながら何もない平地で足がもつれての転倒でした。これが岩場だったら・・・。1日を通して一番怖かった瞬間かもしれません。Kさんに歩き方を確認してもらいながら稜線へ向かいました。

稜線に出るとそれなりに風もありましたが飛ばされるほどでもなく、一歩一歩、足の感触を確かめながら歩いていきました。Sさんが「大丈夫?怖くない?」「焦らなくていいからね」と何度も声をかけてくださり、岩と雪の状態を確認しながら焦らずに進むことができました。そして気づけば独標に到着!胸が一杯でした。独標では懸垂の練習をして、帰りの独標直下の岩場を懸垂で降りてみました。

下りながら、本当に独標まで行ってきたんだなあと嬉しさで涙が出てきましたが、いやいや、泣いてる場合じゃない、下山こそ注意だ、帰宅したらたくさん泣こう!と気持ちを切り替えて歩きました。最初から最後まで素晴らしいお天気に恵まれて、本当に素敵な一日でした。一緒に行ってくださったお二人には感謝の気持ちでいっぱいです。幸せな時間をどうもありがとうございました。

メンバー:setsuさん、kawaさん、ayu

コース:9:30ロープウェイ西穂高口駅~10:45西穂山荘~11:25丸山~12:45独標・ロープワーク13:30~14:30西穂山荘~15:40ロープウェイ西穂高口駅