20161210 八ヶ岳・阿弥陀岳南稜(周回ルート)

船山十字路の駐車場(10台程度)でテントを張り仮眠。少々、寝坊して5:45発。小雪がちらつく中、3人(MM,MS)でヘッドランプを点けて歩きだす。暗いので登山道の取り付きがよくわからない。予定とは違い広河原沿いに進み、南稜に取り付く。予報では9:00過ぎから晴れるそうだが、その気配はなく立場山(2370m)を過ぎると風も出てきてフードを被る。手袋もアプローチ用からより防寒性の高い、厚手の手袋に変える。そして青ナギの手前でハーネスとアイゼンを装着。P3基部を広河原側に下り核心のルンゼに着く。古いリングボルトに細いワイヤーが張られていた。覗きこむと完全に氷化している。ここでロープを出してダブルアックスで登り出す。早めにスクリューピトンを1本打ち、50mのロープを目一杯伸ばして露出した岩にスリングをかけてビレイ。ここで2人を迎えるが大変寒い。もう1ピッチ伸ばして雪稜に出てアイスアックス2本を打ち込んでビレイ。天候が回復してきて後続の2人は阿弥陀岳頂上を見て歓声を上げる。振り向けば諏訪湖、南アルプス、権現岳、富士山まで見える。頂上直下のトラバースは墜落するとまずは助からない。念のため、ここで再度ロープを出して頂上へ予定通り12:30着。気温はマイナス15℃。2人のまつ毛が凍っている。真正面には赤岳、北には横岳。奥には天狗岳、南には富士山が大きな姿、南アルプスと大展望が広がっている。アイゼンの締め直しをして御小屋尾根に向かう。摩利支天をハシゴで越えて急な雪壁を下ると、あとは長大な尾根をただただ下るだけ。不動清水でアイゼンを脱ぐ。御小屋山から30分ほどで船山十字路へ15:45着。ちょうど10時間の山行でした。もみの湯で汗を流し、身体を温めてMSさんに運転を任せた。ぼくは隣りで眠りに落ちた。

コースタイム:金沢20:30 ⇒ 船山十字路25:00 ⇒ 起床4:30 ⇒ 出発5:45 ⇒ 阿弥陀岳山頂12:30~13:00 ⇒ 船山十字路15:45