20161016 清水谷から笈ヶ岳

黒部下ノ廊下を彷彿とさせる水平道をヘッドランプを点けて進む。誰もいないというのが黒部と違って良い。水平道には左岸の壁にロープが張ってあり緊張感がある。取水口で右岸に渡り大きく、これでもかというくらい高巻く。黒滝に降りる分岐を過ぎると水晶谷に架かるスティール製の橋に出た。冬に備えて今月いっぱいで、この橋も撤去されるようだ。しばらく進むとテントを4張りくらい設営できる広場に出る。昔、ここに牛馬を留め置いて休ませたらしい。ここから清水平が始まる。大きな熊のフンを見つける。これを見ると一人では来る気がしない。西尾根取り付き分岐に出ると、わさび小屋が対岸に見えた。大きくて立派なものである。20数年前に中宮の集落の人たちがワサビ栽培のために、ヘリを使って重機を荷上げして道を作り、そのための出作り小屋を建てたと聞く。寄り道をして、この小屋を見に行く。いよいよ、西尾根に取り付き急登を行く。殺生岩までは手入れがされており歩きやすい。ここをトラヴァースして右に回り込みルンゼ状の岩場を登りきると、笹の藪こぎだ。30分ほどして頂上に5時間あまりで10:40に飛び出る。誰もいない。剱岳はもちろん、北アルプスまで。槍ヶ岳も見える。十分に景色を堪能して下山する。このコースは素晴らしい!次回は春に出かけてみたい。

✶番外編

笈ヶ岳からの帰り道で採集したブナハリタケを使って、炊き込みごはんときんぴらごぼうになめこの味噌汁で夕飯とする。甘い香りが家中を満たす。美味しく頂きました!!

林道終点(5:20)~取水口(5:40)~水晶谷の橋(6:50)~西尾根取り付き分岐(7:50)~わさび小屋(8:00)~西尾根取り付き分岐(8:20)~殺生岩トラヴァース(9:40)~笈ヶ岳頂上(10:40~11:20)~殺生岩トラヴァース(12:10)~西尾根取り付き分岐(13:15)~水晶谷の橋(14:25)~取水口(15:40)~林道終点(16:30)